vs村松『菅田まとい』 村:村松くん 菅:菅田まとい 村「あのーすみません。   この辺で≪美少女≫の方を見かけませんでしたか?」 菅「おーぅ。   ≪美少女≫ぁ?   ≪美少女≫探してるってかい。   ってーと、あんたがあの、ガガンボヤの、あーなんだ、運転手の、村松くんかい?」 村「ええ。   菅田まといという名の≪美少女≫が、何をとち狂ったかぼくの助手になってくれるそうで。   ここで落ち合うはずなんですが」 菅「おっほう兄ちゃん、あんたもなかなかスケベだね。   ≪美少女≫目当てでこんなへんぴな公園にノコノコ来やがってこのドスケベ野郎!」 村「スケベって性欲持ちのことですか? 無駄弾を撃つ趣味はありませんね。   ……しかし確かにこの公園はさびれてるな。   全体的に汚い。   本当にこんな場所に≪美少女≫が来るのか?   罠かも知れないな。   まあ、ぼくを引っ掛けられるほど上等な罠なら、逆にお目にかかりたいものだけど」 菅「おおう、村松くん、村松くん。   ≪美少女≫ならあんたの前にもう姿を現してるぜ。   ヒック」 村「あれ、おかしいな。   ぼくの観測範囲にはいませんね。   感知と未来予測には自信があるんですけど。   辻褄が合わないってことは、それが≪特権≫なのかなあ。   ぼくを出し抜けるほど強力な隠形や迷彩が使えるってのなら、ちょっと期待できるのかも」 菅「おおーい村松くんよう。   違うよ、違うって。   いいかよく聞けよおい、何を隠そうこの俺がだな、あんたの助手になる≪美少女≫の、菅田まと」 ドゴオオオオオン! 村「殺していいですか?」 菅「う、おおおおおおい!   な、なな何しやがんだよこのガキャア!   事後承諾で致死攻撃ぶっぱなしてんじゃねえよ!   公園にクレーターできちまったじゃねえか!   おまえ、おまえ、俺が≪美少女≫じゃなかったら避けられなくて即死だったぞおい!   って、おい、まだ攻撃続いてんのかよおおお!   何してんだ、おまえ、地面殴ったせいで空中に飛び散った土くれのひとつを、つかんで、うおお、   距離詰めて、オレの口にぶっこみオグワアアア!   ゥオオオオオオオオオオオオオオウ!   ウグウ!   ウグウウウ!   ウオオオオオオオオ!   ウオウウオウウオウ!   ボエエエエエエ!   ……   (執拗に続く)   ……   ボハアアアアアア!   ペッ!   ペッ! ペッ!   おい……   なあーにしてくれちゃってんだよ村松くんよお!   人に土を食わすんじゃねえ!   いいか!   人に土を食わすな!   陰湿なヤローだなまったくよう!」 村「あんたおっさんじゃないか」 菅「だから俺は≪美少女≫だって!   おう、話は聞いてんだろお?   俺があんたの助手になる≪美少女≫だよ、菅田まといだよ!   おいだからやめろって!   やめろやめろやめろ!   人の話を聞けよ!」 村「あんた知らないのか。   おっさんが≪美少女≫を名乗るのはれっきとした犯罪だ。   罪科は懲役土くれ7リットル」 菅「でっちあげるなよ!   おかしいだろ懲役がリッター単位とか!   だいたい考えて見ろよ!   俺は≪美少女≫なんだって本当によ!   さっきの俺の華麗な回避起動見ただろ?   あんたの攻撃をなんとか避けて生きてるのが≪美少女≫だって何よりの証拠だよ。   普通人にできる芸当じゃねえだろうがよ。   辻褄合ってんだろ?」 村「だってあんたおっさんじゃないか。   しかも酔っぱらってる。   そのワンカップ、目障りだから捨ててくださいよ。   それとも、土くれを詰めて飲ませて差し上げましょうか?」 菅「おいおいおっさんのささやかな楽しみを奪わないでおくれよ」 村「やっぱりおっさんじゃないか!」 菅「おうよ。   おっさんだよ。   悪いか?   悪いんですかあ?   ≪美少女≫がおっさんの格好してちゃいけないんですかああ?」 村「おっさんの格好じゃなくっておっさんなんですよ、あんたは」 菅「おいあんた、本当は分かってるだろうがよ。   気づいてるんだろうがよ。   それだよ。   そーれ。   それがこの俺、菅田まといの≪特権≫なんだよ」 村「この際百歩譲ってあんたが≪美少女≫だとしてだ。   ≪特権≫というのはあんたがおっさんであることなんですか?」 菅「違ぇよ坊主。   目先のことばっかに目ぇ奪われてんじゃねえよ。   いいかよく聞け、聞いておどろけ。   俺の≪特権≫はだな、自分の肉体の形状を構造ごと変えるってもんだ。   どおーだすげえだろ?   俺はな、この能力を、『リフォーメーション』って呼んでる。   いいか。リフォーメーション、だ。   ただし文字ではな、『己という牢獄からの飛翔』って書くんだぞ。   かっこいいだろ?」 村「自分の肉体をおっさんに変える能力ですか?」 菅「ちげーえよ。   自在に変えられるんだよ。   おっさんばっかじゃねえよい。   よよよい、よよよい、よいよいよいってな。   ハハハ」 村「いいえブラフですね。   ≪美少女≫に限らず、能力持ちが能力を偽るのは情報戦の定石と言ってもいい。   あんたの≪特権≫は肉体を自在に変える能力ではない。   それは偽りで、実際は肉体をおっさんにしか変えられないんだ。   でなければ、あんたがわざわざそんなおっさんなんかになる理由がない。   頭が禿げ上がって腹が出てて飲んだくれてる悪臭漂うそのおっさんのビジョンはあんたのトラウマか?   差し詰めあんたの父親への憎悪がその≪特権≫を作り上げた、と言ったところか」 菅「あいやいやいやいやい。   差し詰めもすし詰めもあるか。   急にきびきび喋ってんじゃないよ、まったく。   あのな、俺はな、村松くん。   なあ。   好きでこの姿になってるんだよ。   昔っからの憧れだったんだよ、こういう哀愁ただよう、なんつうかアレがよ。   な。   思えば、俺はつまらない奴だったんだよなあ。   単に凄まじく可愛いだけの女の子に産まれついてちまってよ。   まあ周りからちやほやされるのはそりゃあ悪い気ぁしなかったよ。   けどな。   なんていうか、ぬるま湯だったんだなあ。   ところがある日、部活の県大会の帰りだったかな、雷に打たれちまってよ。   それが不思議なもんでな、ビカーッてやられたってのに意識ははっきりしてるし、ちっとも痛くねえんだ。   そん時に俺は、目覚めた。   ≪美少女≫になった。   つまり俺は後天的な≪美少女≫なんだな。   この何にでもなれる≪特権≫を持ってからすぐだったよ。   大喜びでこの姿になって、今じゃすっかりおっさんが板についてる」 村「なんだそれは。   まあいい、今さらあんたの悪趣味に口出しはしないよ。   それで本題だ、あんたが仮に≪美少女≫の、菅田まといなのだとしてだ。   本当にぼくの役に立つのか?   聞いてるだろうがぼくの悲願は人をなくすことだ。   だけどこの世に存在する人間の数は、あまりにも多い。   減らしていくにも効率的にやらなければ、あっという間に寿命で即死だ。   あんたがぼくの助手になるというのなら、あんたの持つその≪特権≫がそれにどう貢献するのか説明してもらいたいね。   肉体を変えられるって言うけど、それはどれくらい自由なものなんだ?   制約条件のゆるさ次第では、確かに人減らしの効率を上げられるかも知れないが」 菅「ええ?   俺の≪特権≫はそんなのには貢献しねーよ?   なんたって俺ぁ、これ以外の姿になりたくねーからな」 村「なるほど」 菅「待て待て待て待て待て待て待て待て!   待てって!   おい落ち着けよ。   聞け、聞いてくれ頼むから。   話は最後まで聞いてくれよ。   その万力をおろしてくれよ。   ってかなんで万力なんて持ち歩いてんだよ、それ武器なのか?」 村「これはあんたみたいな役立たずの指を一本ずつ効率的にすり潰す装置だ」 菅「その行為自体が何ら効率的じゃねーだろ!   っていうか待てって、俺はきちんと村松くんの役に立つからさ!」 村「あんた自分で自分が無価値だと言ったばかりじゃないか」 菅「そりゃおめえ、俺の肉体変化が村松くんの役にたたないって話だろ!   そうじゃなくって、俺にはあるんだよ!   肉体変化とは別に、長年あたためてきたとっておきが!   いいか坊主?   聞いて驚け、見ておののけ。   その名も『スケーラブルトレード』ってんだ。   デデーン! ってな」 村「『スケーラブルトレード』?   直訳すると『大規模な交換』……強そうじゃないか。   例えばもしもそれが人々を支払って石油に代えたりできる≪特権≫なら、   喜べ、あんたはぼくに殺されなくて済む」 菅「はッ。   スケール小さい小さい。   いいかい村松くん。   俺の『スケーラブルトレード』はな、≪美少女≫だとか、≪特権≫だとか、   そんなチンケな次元のアレじゃねえんだよ。   『スケーラブルトレード』、それは≪特権≫でも≪異能≫でもねえ。   ――≪システム≫だ」 村「≪システム≫?   なんだそれは」 菅「お前なあ、システムも分かんねえのか?   仕組みとか組織のことだよ」 村「辞書的な意味じゃないだろう。   わざわざ≪特権≫や≪異能≫と並べてきたんだ、一般語じゃなくって、   口で言うのも分かりにくいが、二重の山カッコ付きの、≪システム≫というカテゴリーなんじゃないのか?」 菅「おうよ≪システム≫よ!   これを発動すりゃもう、その力はもの凄い勢いで広がっていくぜえ」 村「そんなに効率がいいのか」 菅「いいぜいいぜ効率いいぜえ。   期待してくれちゃっていいぜえ。   なんたってスケーラブルだからな。   その規模は指数的に爆発するぜえ」 村「具体的にはどういったものなんだ、その≪システム≫とやらは」 菅「それにはまずこれだ。   こいつを使うんだ」 村「これは……指輪?   『スケーラブルトレード』の発動条件として、道具が必要なのか?」 菅「おうよ。   『マナティックホイール』っていうんだが、こいつもまた優れもんでよう。   これを嵌めてるとな、んー、まあ一言で言うと、『運が良くなる』みてえなご利益があるんだよ」 村「へえ。   運命干渉か」 菅「そうそうそれ。   詳しく説明するとだな、運命っつうけどよ、科学的に考えればよ、あんなもんただの確率だろ?   人間、生きてりゃいいこともあれば悪いこともあるもんだ。   サイコロ振ってもよ、出目がいいときがあれば悪いときもある。   どっちか片っぽだけによ、永久にずーっと偏ってるっつうことはねえわな。   それはまあ、この指輪を嵌めたところで、変えることは出来ねえコトワリってもんだ。   けどよ、この『マナティックホイール』を嵌めてるとだな、自分の都合のいい時によ、   都合のいいようによ、その『良いときの出目』とか『悪いときの出目』ってやつを並べ替えて、   引っ張って来れるんだ。   つまりだな、たとえばチンチロリンやるだろ?   やんねえか。   まあいいけどよ、バクチなんかやってるときによ、ここ一番の大勝負! ってとこで良い出目が出て、   どうでもいいようなみみっちい張りの時によ、悪い出目ってやつを消化できれば、   トータルで勝ち放題ってことだよ兄ちゃん。   なあすげえだろ?」 村「詳しい使用条件を知りたいな。   その禍福のコントロールは、いつでも、何回でも、いくらでも出来るものなのか?   また、並べ替えた禍福の量は定量的に計測して認識したりできるのか?」 菅「んー。   残念ながらそこまでハイハイこの通り明朗会計って訳にはいかねえなあ。   それに、『運を引っ張るべき時』ってのは、この指輪が勝手に判断して決めてくれる。   不安かも知れねえけどよ、まー悪いようにはなんねえよ。   だってよ、この先自分にどんなイベントが起こるか分からないのに、   安易に運の並べ替えなんかやっちゃってもいいものかどうか、自分じゃ分からねえだろ?   だから、それも込みで、お天道様みてえにな、いろーんなことをひっくるめて飲み込んで、この指輪は判断してくださるわけだ。   俺たちはな、難しいことは考えないで、こいつをただ嵌めるだけでな、   嵌めない場合よりもトータルでラッキーな人生を送れるのさ」 村「自走型能力か……。   それが本当なら確かに嵌める価値はあるのかも知れない。   しかし、判断基準に指輪の作者の主観が入ってそうでいまいち信用しきれないな。   そもそも人生を全うしないと効果の全容を記録できないわけだ。   その効果が本物かどうか、十分に人体実験はしたのか?   人生は対照実験が不可能だから、相当大きな規模でやらないと有意な統計値は出せないぞ。   なおかつ時間をかけずに手際良くやるには、被験者たちの寿命を短縮する必要もあるな。   それに話が指輪の効能の方に逸れていってるが、肝心の『スケーラブルトレード』はそれとどう関係するんだ?」 菅「よっくぞ聞いてくれました村松くん。   今から『スケーラブルトレード』の神髄を教えてやるから、心して聞けよな。   いいか、『スケーラブルトレード』の成功の鍵は、このナイスな指輪『マナティックホイール』にある。   こいつをよ、一個につき2万円でさばくんだよ。   それも、たったの5個だけでいい。   『マナティックホイール』を5人の人間に1個ずつだけ売れば、それで『着火』は完了だ。   簡単だろ?   なんたって人生をバラ色にしてくれるこの指輪が、たったの2万だ。いい買い物だ。   そんな誰もが欲しがるお買い得商品を、たった5人に売るだけでいいんだ。   はっは、それだけで一体何になりやがるんだって顔してんな。   いいか。   よく聞け、こっから説明するのが、このシステムの天才的な仕組みだ。   『マナティックホイール』を売った相手いるだろ? 5人の。   そいつらにもよ、一人あたま5個ずつ、別の奴らに売ってもらうんだよ」 村「それは……」 菅「なあに、在庫の心配はいらねえ。   この『マナティックホイール』はもう、生産工場の準備ばっちりでな。   原価約2000円でどんどこどんどこ作れるんだよ。   でよ。   そいつらが『マナティックホイール』を売るだろ?   そしたらその売られた相手ってのがまた5人ずついるわけだ。   そいつらにもよ、一人あたま5個ずつ、別の奴らに売ってもらうんだよ」 村「それはつまり……」 菅「でな。   そいつらが『マナティックホイール』を売るだろ?   そしたらその売られた相手ってのがまた5人ずついるわけだ。   そいつらにもよ、一人あたま5個ずつ、別の奴らに売ってもらうんだよ。   でな。   そいつらが『マナティックホイール』を売るだろ?   そしたらその売られた相手ってのがまた5人ずついるわけだ。   そいつらにもよ、一人あたま5個ずつ、別の奴らに売ってもらうんだよ。   でな。   そいつらが『マナティックホイール』を売るだろ?   そしたらその売られた相手ってのがまた5人ずついるわけだ。   そいつらにもよ、一人あたま5個ずつ、別の奴らに売ってもらうんだよ」 村「つまり『スケーラブルトレード』は……」 菅「だんだん分かってきたか?   5倍5倍で掛け算してくこの仕組みでよ、『マナティックホイール』の販売先を爆発的に増やせる。   人生をバラ色にするチケットと、2万円ってわずかな金のトレードを、スケーラブルにやる。   まーさーに、『スケーラブルトレード』ってわけだ。   でよ、その『マナティックホイール』の販売先かつ販売者であるラッキーな面子はな、   『スケレーター』っていうんだけどよ、スケレーターは稼ぎ2万のうち半分はな、   自分の取り分として懐に収めるんだ。   あ、原価は自分で負担するんだけどな。   で残りの1万をどうするかっていうと、自分に最初にマナティックホイールを売ったやつ、   つまり、親スケレーターに1万円返すんだよ。   これ、リリースバックっつんだけどな。   リリースバックを受け取った親は、そっから2千円を抜いて親に渡す。これを繰り返す。   つまりあるスケレーターが『マナティックホイール』を1個売るとだ、そのうち1万円が、   その親スケレーターたちに、五世代上まで、2千円ずつリリースバックが行き渡るってえわけだ。   そーすると、どうなると思う?   スケレーターの販売利益が半分も抜かれて損?   いやいやいやいやそれだけじゃねえだろ。   想像してみ?   自分が親にリリースバックを返すってことは、自分も子供からリリースバックを返してもらえるってわけだ。   すげえんだぜ。   5倍5倍で増えてく自分の子供スケレーターたちがよ、五世代下までがよ、   こぞって自分に2千円ずつリリースバックしてくれるわけだよ。   村松くんよ、あんた算数できるか?   できるよな。   効率大好きだもんな。   5の1乗から5の5乗までを足して、3905人!   これに2千円を掛けましてーの、781万円!   原価は自分が売った分についてしかかからねえから、5個×2千で1万円で、   差額の780万円が丸儲けって訳だ!   ところがだよ、指輪って指に嵌めるもんだよな。   で、指ってのは左右に5本ずつ、計10本あるわけだ。   リリースバックが返ってきてその大金に目を剥いてる頃には、   この『マナティックホイール』のご利益も十分知れ渡ってるから、もっと嵌めたいってなるよな?   つまりよ、同じルートでも10回の販売のチャンスがある訳だ。   しかもよ、一人が5人に売るって言ったけどよ、これは最低限のノルマに過ぎなくて、   可能ならもっと売って自分の子供のスケレーターを増やしてもいいんだな。   そしてその子供も、5人より多く孫を見つけてくれるってこともある。   分かったか?   780万ぽっちで留まらず、まだまだ増幅のチャンスがあるってわけだ。   わずかな努力で莫大な稼ぎ!   それもそのはず、このトレードは既存の流通と違って商社とか小売業者を通らないんだな。   つまり、その分だけ流通コストがカットされる。   しかも中間マージンも、商社や小売業者じゃなくってスケレーターに転がり込むってんだから、   こりゃもう儲からねえはずがねえと。   さあ、この『スケーラブルトレード』こそ、この俺、菅田まといが、   あんたに自信を持って持ちかける、効率絶大炸裂必至の爆アドシステムってわけよ!   それに村松くん、あんたツイてるぜ。   なんたって世の中みぃんな自分の先行き不安で、マナティックホイールの需要がてっぺんに来てる。   つまり、このオイシイ話に乗るなら今がまさに旬、ってえわけだ!」 村「ただのマルチ商法じゃねえええかああああああ!」 菅「ウグォォオオオオオ(執拗に続く)ブブブブエエエエ!」 ……こうして≪特権≫リフォーメーションの≪美少女≫菅田まといは、   7リットルの土を村松くんに飲まされてしまいましたとさ。 おしまい