---------------------------------------------------------------------- ●サヤ ---------------------------------------------------------------------- 女子中学生のサヤは容姿端麗かつ成績優秀で学校中の人気の的であった。 だが成績と対面を維持するためにストレスが溜まり、その捌け口を求めて携帯で、 クラスにいる暗くて変人の男子ユウキをいじめた。 最初は軽いストレス発散のつもりであったが、ユウキが日に日に荒んでいくことに驚き、 また喜びと面白さも感じ、嫌がらせはエスカレートしていった。 ユウキは自殺した。サヤは狂喜し、自室でシャンパンを空けた。 サヤはそれに味を占めて、おなじく暗いクラスメートの女子マイコをターゲットにする。 マイコの悪口を裏サイトに書き込み、登校しても不登校でも文句をつけていじめを煽っていたある日の放課後、 マイコとその親友カヨに相談を受ける。 サヤは内心で大爆笑しつつ、いじめなんて知らないというツラをして親身に乗って 相談を聞いていくうちにだんだんとマイコに感情移入してきて、いじめを行う人間たちに怒りを感じはじめる。 ついには「そんなこと許せない。絶対わたしがやめさせるから」と約束をしてしまう。 彼女はその日からネットへの悪口の書き込みをやめるが、マイコへのいじめは止まらなかった。 彼女はホームルームでいじめはやめましょうという旨の演説をすることをした。 その次の日からは今度はサヤへのいじめが始まった。 サヤは次に、むかつく男子のタロウをターゲットにした。 サヤへのいじめは沈静化し、すべてがうまくいった。 またある日の放課後、マイコがサヤにコンタクトを取り、礼を言った。 サヤがいい気分になってどういたしましてというと、マイコはもうひとつ話があるといい、 サヤに愛の告白をした。 サヤが面食らうとマイコは走って逃げ帰ってしまった。 家に帰って、どうしよう、同性から告白かよ、と悩んでいたら、 うっかりそのことを掲示板に書き込んでしまった。 マイコはまたいじめのターゲットになったうえ、自殺してしまった。 サヤは合掌して、マイコの冥福を祈った。 おわり。 ----------------------------------------------------------------------