当サイトは CSS を使用しています。

ステッパーズ・ストップ

そのほか

2013年


荒野レポート


送信日:2012/10/10

送信元:荒野
送信先:黒野宇多

件名:ゴリュウエフェクトについて

本文:

江ノ島で起こった「事故」でゴリュウ・ウィンドウが広がって以来、エリア間エフェクトが観測可能なレベルに達しました。
話に聞いていたような途心制御、剣の具現とまではいきませんでしたが、つぼみがほんのわずかながら「意志による空間への干渉」に成功しました。具体的には、シャーペンの位置を数センチほど動かせました。手を触れずに気合いだけでです。マグカップの移動にも挑戦してましたが、限界まで気合いを入れても動かせたのは数ミリだけでした。つぼみは鼻血を吹きました。
また、動かしたシャーペンとマグカップに微量の、黒い煤のようなものが付着していたのですが、目を離している間に消えてしまいました。

P.S.
つぼみが荒れています。機嫌は日に日に悪くなっています。宥めようとすると攻撃されます。
あと鼻血の件は黒野さんには言うなと脅されたので、俺が言ったということをつぼみには言わないでください。



送信日:2012/10/29

送信元:荒野
送信先:黒野宇多

件名:ゴリュウエフェクト続報

本文:
ゴリュウエフェクトの、いくつかの性質が明らかになりました。
・煤はつぼみが具現化した疑似物体であった
・そうと分かると、俺も具現化に成功した
・あまり大きな体積の具現化はできず、つぼみが鼻血を出してもミカン一つ程度
・しかしその一方で形状変化に融通が利き、引き延ばしていろいろな形にできる
・薄く鋭くして大根を切るのに成功した
・術者の意志である程度、存在の持続や移動操作もできる
・今のところつぼみの方が質量を出せるが、コントロールは俺が上なので面積も俺が上
どうやらこのエフェクトは、物体を動かすよりも、斬るのに適した力であるようです。ローレライでの剣術のように「斬る」対象を精神や概念にまで敷衍できるのかは分かりません。剣術と呼ぶべきでしょうか。
もっと色々試してみます。

P.S.
つぼみがもっと荒れています。
あと、なんでつぼみに鼻血のことを言ったんですか。俺は肝臓を蹴られて悶絶しました。



送信日:2012/11/17

送信元:荒野
送信先:黒野宇多

件名:ゴリュウエフェクト続報2

本文:
ゴリュウエフェクトの形状変化を訓練しています。
成果は芳しくありません。
形を変えれば変えるほど、集中力がそっちにとられて維持や操作が難しくなります。
単純な切断に特化した方がいいのかも知れません。
あと、体からはほとんど離せませんが伸ばすことはできます。
伸長可能距離はつぼみで4〜5メートル、俺だと2〜3メートル程度でした。

P.S.
黒野さんはつぼみに鼻血のことを言っておらず、俺がカマをかけられただけだったんですね。失礼しました。



送信日:2012/12/19

送信元:荒野
送信先:黒野宇多

件名:ゴリュウエフェクト続報2-b

本文:
形状変化にこだわらなくてもいいことに気づきました。
形状変化よりも移動操作の方が複雑化しやすいです。
幅が1〜5センチ程度の長い帯を形成してそれを色々動かせば、折り曲げたり編んだりして疑似的に色々な形にできます。移動操作は訓練との相性がよく、縦横無尽に中空を泳がせられました。
つぼみとチャンバラのようなこともできています。
ただ、フェイントで引っかけて勝つとムキになって本当に刺しに来るので困ります。

P.S.
つぼみは最近押し黙ることが多くなりました。



送信日:2012/12/27

送信元:荒野
送信先:黒野宇多

件名:リボネットについて

本文:
現象名リボネーション、疑似物質名リボン、制御技術名リボネット了解です。
リボネットによる物体運搬は難しいと思ってましたが、加速を続ければ運動エネルギーを稼げて多少はものを押せるみたいです。これはつぼみの方が得意みたいでした。
俺はリボネット習得のノウハウをまとめています。今年中には黒野さんに渡せるんじゃないかと思います。

P.S.
つぼみが酔っぱらいみたいになってきました。喚いたり甘えたり、明らかに介護が必要です。俺はいやです。
黒野さんはまだ空かないんですか。



送信日:2013/01/23

送信元:荒野
送信先:黒野宇多

件名:リボネット続報

本文:
重要。
リボネットはものを押す力は弱いですが、硬度と粘度は高いので千切れないし伸ばされないし斬られません。
斬撃や刺突や射撃への盾にできそうですが、打撃や爆風には弱いでしょう。
一人ではチャンバラ訓練もできないので、運用方法について研究を進めます。



送信日:2013/01/31

送信元:荒野
送信先:黒野宇多

件名:リボネット考察

本文:
江ノ島自治領の近隣に限られますが、これは戦闘の概念を激変する技術だと考えます。
リボネットは練度を上げれば、盾としても剣としても機能します。
特に、運搬に困らず動かしやすくて硬い盾は今後重宝することでしょう。黒野さんみたいな感知や精神制御が上手な人が使えば自動防御を実現できるんじゃないでしょうか。
銃の実用化以来、暴落していた防御力の復権もあり得ます。
ことによると、ゴリュウ・ウィンドウの開き幅をむしろ拡大した方が都合が良かったりしませんかね。

術者として適性が高いのは、イメージ力、空間把握力、精神力に富む人かと。



おしまい


© Pawn