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ステッパーズ・ストップ

そのほか

イベント - 戦いの果てのヘレン


『戦いの果てのヘレン』第二回戦 30


アーネチカ

性能

HP76/知4/技6

スキル

・爪と牙/24/9/5
・尻尾/12/0/2
・咆哮/18/0/6 防御無視
・硬質化した腕/0/45/5

プラン

1:相手が何も構えていないなら「爪と牙」
2:相手が防御無視なら「尻尾」
3:相手が攻撃力15以上かつ残りウェイト5以下なら「硬質化した腕」
4:相手の防御力が13以上なら「咆哮」
5:さもなくば「爪と牙」

設定

人と異形の子。銀髪に紅い瞳。種類を問わず肉を好み、戦闘時には四つ足となる。
ごく一部のエピソードを除き、裸で描かれる場合が多い。
その生涯において20の英雄に付き添い20の冒険を成し遂げた。
ある伝承では無垢な少女として、またある伝承では残忍な魔獣として語られる。
彼女に関する逸話はあまりに多く、近年ではその実在を疑問視する声もある。
今回の冒険は『アーネチカが廃城で寝ていたら巻き込まれた顛末』に詳しい。

オーナー

キィ

URL

https://twitter.com/#!/xcapskanax

プレミア・フィフス

性能

HP144/知6/技2

スキル

・針の痛み/2/0/1
・凍傷/14/0/10 防御無視
・神罰のメイス(伝聞)/92/0/49 防御無視
・極限状態における漠然とした恐怖/10/9/8
・旧国境壁二重要塞/0/300/100
・ホワイトアウト/92/18/52

プラン

「いやはや絶望的だね」
 プレミアより背の低い少女が気だるげに呟いた。
「お前さ、いくら何でも技術が低すぎるよ。色々試算したけどスキルの成長した所で火力、防御力、ウェイトの殆どで相手に劣ってしまう」
 状況が飲み込めていないプレミアが童女のように首をかしげる。
 だが気にせず目の前の少女――サエは言葉を続けた。
「HPのアドバンテージはあるけど……それでも差は埋められない。現状のスキルでの正攻法では詰んだと言ってもいいね」
「……よく、わからない。どういう、こと?」
「お前は本当に馬鹿だなぁ」
 サエはプレミアの頭をぐりぐり撫でながら、おそらく最もシンプルな表現で言い直してやった。
「お前は負ける。ここで、死ぬんだ」
「……しぬ」
 死。生命活動の終了。永遠の思考停止。
 学の無いプレミアでも死への漠然とした恐怖は持ち備えていた。
「やだ……よ。こわい。しぬの、やだ…… たすけてよ…… サエ……」
 ガタガタと震え始めるプレミア。
 彼女は今にも折れそうなその痩せた身体を、爪痕が残る程にきつくきつく抱きしめている。
 しかし一方でサエはまるで面白いオモチャを見つけたようにウキウキした笑顔をたたえていた
「思い出してみようか。あたしと出会う前に自分が彷徨っていた雪原の事を」
 プレミアの身体が大きく跳ねた。先程よりも震えが増し、まるで痙攣のようにガクガクと全身が揺れている。
「いやだ」
「凍てつく指先は痺れの中で冷たさと痛みが入り交じり、吹雪の音は耳を、一面の白は視覚を脅かす」
「やめて…… サエっ、やだよっ!」
 狂ったように首を振るプレミア。だがそれでもサエの言葉は止まらない。
「前後左右も分からない。上も下も分からない。自分が立っているのかも倒れているのかも、生きているのかも死んでいるのかも分からない」
「やだっ…… やだあっ!!」
「思いだせ。あの雪の中で死にかけた恐怖を」
「や……っ」
 プレミアの両目が大きく見開かれた。だらだらと涙が溢れ、身体は震えを通り越して痙攣をしている。そして彼女が記憶の底に忘れていた、忘れようとしていた純白の風景が……厚い膜を引き千切るように這い出でてきた。

1.常に「ホワイトアウト」を使う。

設定

ヴァンパイア。……という事実無根の濡れ衣を着せられた、少数民族の末裔。
実際は多少不思議な力が使える程度で、ただの人間に過ぎない。
そもそも、プレミアが住んでいた世界にヴァンパイアは存在しない。

彼女達は国の政策により「ヴァンパイアという人類の敵」の役目を押し付けられ、謂れ無き迫害と虐待を受けた。
無差別な虐殺もされた。
その結果、彼女達はその「不思議な力」を使い国家に抵抗し、様々な条件も味方した結果、100人にも満たない少数民族でありながら一国を征服してしまう。
そして憎しみと怒りのままに調子づいた彼女達はそのまま世界侵略に乗り出してしまった。

侵略の中で彼女達の身体はゆっくりと変化していった。
身体能力が飛躍的に上がり、昼は活動が鈍り、夜は力が湧き上がる。そして血を好み、水や銀を嫌う……
それはまるで、まさしく、夢想家や宗教家がでっちあげたに過ぎない「ヴァンパイア」の特性。
彼女達は憎しみと虐殺の果てに人という枠からはみ出し、自らそういうものになってしまっていた。

人類圏の6割ほどを征服した頃、彼女達の仲間の1人が人間に捕獲された。
解剖と分析の結果、不明瞭ながら色々な事実が判明した。
彼女達は左脳が萎縮するほどに右脳が異様に発達しており、不思議な力はこの影響で使えるらしい事。
そして何より、彼女達の皮膚や体毛など肉体から高品質な半導体や絶縁体、高耐久の繊維など今までの工業素材の常識を覆す素晴らしい素材が作れる事が分かった。

「ヴァンパイアは金になる」「捕獲して増やせば一財産を築ける」
人間達がその事に気づいた時、戦況は一変した。
様々な新兵器はもちろん、採算度外視の私設軍隊までもが投入され、彼女達は元々住んでいた極北の大地へと押し返されてしまう。
そして人間側が量産した決戦兵器「対吸血鬼用17式柄付特殊閃光弾」、通称「神罰のメイス」により彼女達は夜間ですら完全に無力化されてしまい、戦争は終結した。
今では素材としての有用性と、比較的容姿の整った個体が多いことから奴隷として牧場で生産・売買をされている。
迫害を受け、勝利を掴み自由を手に入れた筈の彼女達の末路は、また迫害を受ける立場への逆戻りだった。

……いや、以前よりも状況は悪化した。
国の政策によって迫害されていた頃は、まだ政策への反対意見や同情などもまだあった。
だが彼女達は、理由はどうあれ、あまりに多くのものをその手にかけてしまった。
百の街を滅ぼし、千の道を崩し、万の田畑を燃やし、そして億の命を奪った。
今更そんな彼女達が家畜のような扱いを受けようと、擁護する声はひとつも聞こえてこなかった。

「……こわい。いたいの、やだ」

プレミアは、そんな騒動が落ち着いて数十年も経った後に「吸血鬼牧場」で生まれた奴隷のひとり。
過去の罪など知らない。人間への憎しみなどもない。
ただ、痛いのは嫌。怖いのも嫌。寒いのもひもじいのも嫌なだけ。

幸せになどなれなくてもいい。
苦しみから、少しでも逃れたい。

イラスト

紙月狐

URL

http://namegh.s10.xrea.com/

オーナー

ブルー

URL

https://twitter.com/lorry_blue

バトル

プラン整理

しない

アーネチカ(HP76) 爪と牙/24/9/5
プレミア・フィフス(HP144) ホワイトアウト/92/18/52

5カウント経過

アーネチカの爪と牙、プレミア・フィフスに6ダメージ!

アーネチカ(HP76) 咆哮/18/0/6 防御無視
プレミア・フィフス(HP138) ホワイトアウト/92/18/47

6カウント経過

アーネチカの咆哮、プレミア・フィフスに18ダメージ!

6カウント経過

アーネチカの咆哮、プレミア・フィフスに18ダメージ!

6カウント経過

アーネチカの咆哮、プレミア・フィフスに18ダメージ!

6カウント経過

アーネチカの咆哮、プレミア・フィフスに18ダメージ!

6カウント経過

アーネチカの咆哮、プレミア・フィフスに18ダメージ!

6カウント経過

アーネチカの咆哮、プレミア・フィフスに18ダメージ!

6カウント経過

アーネチカの咆哮、プレミア・フィフスに18ダメージ!

アーネチカ(HP76) 硬質化した腕/0/45/5
プレミア・フィフス(HP12) ホワイトアウト/92/18/5

5カウント経過

アーネチカの硬質化した腕

プレミア・フィフスのホワイトアウト、アーネチカに47ダメージ!

アーネチカ(HP29) 爪と牙/24/9/5
プレミア・フィフス(HP12) ホワイトアウト/92/18/52

5カウント経過

アーネチカの爪と牙、プレミア・フィフスに6ダメージ!

アーネチカ(HP29) 咆哮/18/0/6 防御無視
プレミア・フィフス(HP6) ホワイトアウト/92/18/47

6カウント経過

アーネチカの咆哮、プレミア・フィフスに18ダメージ!

アーネチカ(HP29)
プレミア・フィフス(HP-12) ホワイトアウト/92/18/41

結果

勝利者

アーネチカ


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