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また静けさが、必要になった。
[一年以上も静かだったこの場所に、多少の背徳感と高揚を覚えながら]
あ
守るべきモノ、戦うべき場所、寄り添う者、様々なものを得たのに、
私は強さを失っていく。
硬さを忘れ、弱くなった自分がくやしい。
それでも……
私は生きねばならない。
そう、きっと、弱さを柔らかさに変えて。
いつの間にか、こんなに遠くまで来てしまった。
大きな船で、ぼんやりしている。
みんな楽しくしているけれど、帰りたくなってしまった。
靴を脱いで、目をつむって、じっと考える。
ざざん、ざざん。
気がつくと、浜辺で海を見ていた。
帰って、これた。
それしか言えなくなった。
それしか言えなく、なれた。
また、来ます。
人は 地獄へは落ちない。
人生の半ばを過ぎて、今さら何を失うというのだろう。
残された時間について漫然と思うことしか出来ないのに。
静かなところで寝たい
自分のいっとうだめな部分を、ただ吐き出して、共有できる相手がほしい。
そんな交友関係を、自分が持ち合わせていない訳ではない。けれど今この瞬間、手の届くところにそれはなかった。
いくつかの心情吐露的ワードをグー○ルの検索窓に打ち込んで気を紛らわしたあと、自分はふと『静けさ』を呼び出そうと試みてみた
思いの外あっけなくたどり着いたこの懐かしい静けさに、私は言葉を吐き出し、蓋をする。
おうさまのみみはろばのみみ、とでもいうかのように。
【わたくしのみみはろばのみみ】
誰の場所でもないから価値がある
ここはそんな場所かもしれない
最初にここを訪れたのは中学生頃たった
大人になり歳を重ねるごとに
取りこぼした物の多さに気付かされる
後ろばかり見ていると
今持っているものを落としてしまいそうなので
思い出だけを愛でている
いつからここにいるのだろう。どうしてここにいるのだろう。
僕はよそ者のような気がしているけれども、
何故だか、このたゆたいは心地がいいんだ。
静かで、あたたかく、どこまでも‥‥‥
明日を闇に例えて
途方もなく続く闇の中
歩き続ける事ができるか
きっと希望無しには出来ない
読みたい本を積み上げる
それだけでも微かな希望になる
ただ、その本を読む事は苦痛だろう
何故かってそりゃあ・・・
読みたい本リストの登録が100冊を超えている
何年も前に登録した本もあるから
読みたかった理由を忘れてしまった本のが多い
きっと過去の自分が選んだ本なのだから読む価値はある
そう信じて読む
少なくとも私にとって面白くない本は入ってないリスト
読む速度より登録する速度が優ってるから増えるばかり
これでは読みたい本を読み終わらないまま死んでしまう
でも読み終わっても退屈で死んでしまいそうだ
本が好きだ。本の中でも特に随筆が好きだ。
本を書くような人は自分よりも人生経験が豊富で
色々な信念や人生論を持っている。
一般的に読書は娯楽かもしれないが
僕は学びを求めて本を読む。
人生論や仕事論に最新も何も無いわけだから
古本屋で100円くらいで売っている本を買ってきては
感銘を受けたり、冒頭を少しだけ読んでそこら辺りに積んでいたりする。
仕事で壁に当たって、自信を失いかけていた。
そんなある時、積んでいた本をふと手に取って読んでみた
自分を励まし、欠点を明確にし
筋道を立ててくれるような事がそこに書いてあった。
昔の自分に助けられるような気分だった。
これも小さな奇跡だろう。100円で起こる奇跡もある。
困っている時ほど何か運命としか思えないような事が起こるものだ。
僕はまだ運命の女神からは見放されていないのかな。
昔の僕が運命の女神なのか。
一瞬ハッとなったけど、さすがに馬鹿らしいなと苦笑いした。
何はともあれ、明日からも頑張るしか無いのだ、未来のために。
なってゆくのだろう。
この力も、この技も、知恵も、勇気でさえも。
今を生きねばならないと人は言うが、昨日と明日の無いままに、どこから熱を振り絞るのか。
カロリーだ。カロリーを信じろ。
カロリーとビタミンがあれば人は死なない。
書いた文を消して。
ベランダに出て空を眺める。
雲に覆われて星は見えない。
何か、大きな何かが僕の内に溜まっているけど。
これを吐き出す言葉を、僕は知らないらしい。
何か大切な真理めいた事に気付いたはずなんだけど。
文字に起こすとどうにも、しっくりこない。
もしかしたら当たり前の事なのかも。
当たり前の事、単純な事、言葉にするのも馬鹿らしい事。
世の中そんな事の方が多いけど、その事に対して確信をもってそうだと言える人がどれだけ居るんだろう。
多分誰も居ないはずだ。
それはこの世のシステムだからだ。
煙は登る。雨粒は落ちる。そんな当たり前の事を。
人は知っている。でも理解している人はどれだけいるか。
居ないはずだ。知った気になって、物理法則っていう枠に嵌めて納得させているだけだ。
知っているのは神だけだろう。
なぜならそれはこの世のシステムだからだ。
今日僕はそのシステムの一端に触れた。
僕の中には心理が渦巻いている。
僕の口を、手を介して外に出たがるそれを、
表す言葉を残念ながら僕は知らない。
は。響き渡る。今も。そして。
全てを忘れてしまう日が来るのだろうか
忘れてしまったことさえ忘れてしまう日が
真っ暗闇で
物音ひとつ聞こえないのに
気配だけは確かに感じる
もう少しだけここに居ようか
静けさ
日付って残酷だね。
戻れもしない日のことが、
こんなに鮮烈に刻まれている。
何年経っても上手に幸せにはなれないけど
届かない祝福でもせめて言葉にはしたいから
きみから遠く、この水底に響かせるんだ
メリー、
あれからなにも成長できてないのであろうことを確認しに、またここに来た。
そういえば、あの頃はあんなにも、自分しかいない、そう思えた静けさが、
いつの間にか自分以外の気配で満たされている錯覚に陥るようになっている。
以前は気付けなかった。ずいぶん自分とは異質の気配だ。
これは成長なのか、乖離なのか、
それとも退行か、あるいは
僕がここにいる資格を失くした?
また来るね。
きっとまた。
いとしい と ほしい の区別ができない
あなたがほしい あなたがいとしい?
ふと、静けさがほしくなって探した
静けさがいとしかった?
愛がほしかった?
星がいとしかった?
あなたの愛は言葉にしなくても分かるのに
わたしの愛は言葉にしてみても分からない
あなたが星い あなたが糸しい
糸を引いたらくす玉割れた
なんとなく、
ここがあることを思い出す。
誰かがいるような、でも静かで、
視線のない優しい場所。
ふっと影か消える。
いってらっしゃい、何かあったら、またきてね。
消えろと心で唱えたら、全部消えて無くなった。
神様になったみたいでちょっと楽しかった。
全部嘘だけど。
……消えろ。
急に湧いてきてしまった創作欲は、何かを作り上げるまで消えることはない。
私は再び燃え上がった炎。
世界を焼き尽くすのが先か、私が燃え落ちるのが先か。
この不安を、この苦しさを、ただの季節性のものに、一過性のものにみなして良いのだろうか。
このざわめきは、私に何か決定的な契機であるような気がする。
これまでの生を、これからの生を固着させるような…
猫が轢かれてカラスが群がってた…
朝から嫌なものを見た…
ねこにゃん…
片想いは、ずるいんだよ。
こんなにきゅうきゅうしてたって、あのひとはいつも通りなんだから。
「彼女は赤い、淡い赤色をしている」
奴は定まらぬ目線を向こうに飛ばした
テーブルには蜜のような白ワインの入った二つのグラス
「声でもかけてきたらどうだ」
「できるものか。彼女は花だ。見ているだけでいい。」
言わせてみれば。私はグラスで口を塞いだ。花なら摘みに行けばいい。
乱れた目がテーブルのグラスを捕らえると、奴は一滴残らず喉に落とし席を立った。
グラスを掲げると、中に店の明かりが包まれる
このような女性がいれば、私も酔えるのだろうか
こうして木霊を聞いているとこちらからも呼び返したくなる。
さて、はて、声ってどうやって出すんだっけ?
たとえあまねく誰もに忘れ去られる日が来ても、
僕はずっと覚えているよ。
聞こえてるかい?
なんでも思い通りになったらきっと何も上手く行かなくなる
でも体重は減らない。幸せ太りというやつか
届かない
どれだけ大きな声で歌っても
どれだけ感情の丈を吐き出しても
届かない。
いつまで続ければいいの?
いつになったら終わる?
いつのまに始まった?
いつから?
いつも?
いつ?
きっと魔法の力があると信じ
ナイフを突き立てたその瞬間
空中へ足を踏み出したその刹那
奇跡は起こって
間違った世界など砕け散って
そのすべては
いつかに望んだ正しい形に直るのだと
そう思い込み
最後の一寸を越えた
その末路
たまには窓を開けよう。
外にはビルの外壁しかないと知っていても。
戦いの果て、神性、夢の到達点、良きもの、その他一瞬だけ信仰した諸々を、私は数える程しか顕現させてこなかった。
何、簡単な事だ。
こうして私の敵は消え失せた。
何度目の別れか、驚くほど悲しくなかった
ただ、よく頑張ったなって思った
手紙もネクタイも貰ったものは全部捨てた
これからどうしよう
当然のように未来は自分で切り開いていく以外ない
ウジウジしてるのは嫌いだ
俺は間違いなく強くなった
でも、もう、昔みたいに他人の弱さに寄り添って慰める事は出来ないだろうし、そんな感情に共感も出来ない
そう思うと悲しいような気がした
そちらは、お元気ですか
この寒さを
この風の音を
この暗い夜を
この星空を
この静けさを
誰かと
ああ、願わくばきみと
分け合えないのが
さみしくて
しにそうです。
これにはやはり価値があると思った
かつての自分は何も見えてはいなかった…
おれの生にも節目が訪れるかもしれない
いいものかわるいものか分からないが、節目があるためにここに引かれた
また来る
彼女と連絡が取れません。
理由をご存じの方は御連絡お願いいたします。
品川駅
魔法だけじゃだめだ
魔術も覚えなければ
ああ、まだいてくれた。
その本の設定は中性ヨーロッパ、厳格な統制下で言葉の表現、特に性的なものは厳しく制限されていた。
そんな時代にある曰く付きの古城がある、城には城の主とメイドが3人そして語り手というものが暮らしていた。そこの主は月に一度客を招く、その客は決まってある種の「妄想」を抱いていた。
官能小説のような体験がしたい少年や、女になりたい紳士だとか性奴隷が欲しい荒くれもの等が招かれる。
本では語られていないが、この古城には妄想を実現する力がある。
ここに招かれた客たちは、どうなると思う?
見事に妄想を体現し楽しむだろうか
否、彼らは怖じ気づき、思った通りにならない事に文句を言った。
そこで語り手は言うのだ
「思い通りにならないのは貴方に力が無いからです。」
力の強いものは妄想を叶える力がある。妄想が叶わないのは力がないからだ、これはある真理を突いていると思う。
少なくともこれを知っているのと知らないのでは大きく違うと思った。
あれから何年経っただろう。
僕は今、あのとき封をした箱を開けようとしています。
それはもう死んでいるかもしれない。
それはまだ生きているかもしれない。
でも、あのとき猫はすでにほとんど動かなくなっていて、
触れることも、その先の未来もこわくて、僕はきみに箱をかぶせてしまい込んだ。
あれから何年経っただろう。だから結末なんて簡単に想像がつく。
だけど、箱を開けるまでは不確定。
きみがまだ生きているかもしれない、そう思い続けていれば、
淡い期待を抱いたまま、僕は前を向いて生きていられる。
これまでも、これからも。
でも、きみにもうずっと触れてない。
撫でることもできない。鳴き声だってもう忘れてしまった。
最初はそれでもよかった。けど、時間とともに胸に穴が空いていって、
もう限界だ。
だから、僕は箱を開けることにした。
そうして後悔することは目に見えている。別に勝算も妙計もない。これは自滅の口火。
なので、ここにまた記録しておくことにします。
箱を開けたら、もう二度と、元には戻せないから。
眠れない時は
あてもない歌を歌うよ
口先に出ては消える 唇に触れて溶ける
すきま風が戸をすり抜けて
電燈の蜘蛛の巣吹き上げて
夜の夜の空を舞うよ
小さなひみつ ささやきながら
人との関係を整理してみた
友人、職場の先輩、恋人etc...
出来るだけ好意的に
そうすると、自分のすべき立ち振舞いが見えてきた
今まではその場しのぎの関係性しか作れなかったが
初めて自分の気持ちに沿った立ち振舞いが見えてきた
この人とは仲良くしよう
先輩なのだから言うことは聞いておこう
などと思えるようになった
周りとの関係が把握できれば自分の立ち位置も分かってくる
そのことにとても落ち着くのだ
いつかは、何にでも飽きる時はくる。
良いことにも。悪いことにも。
ふと、そんな時に欲しくなるのは、
あなたの。
輝く光がある。
輝く闇がある。
成される夢は全てが燦然と在り、個を超え全へ広がっていく。
素となる。
私の作品を感じ得る事のできる器官全てに感謝を捧げよ。
即ち人間の素となる栄光の道に感謝せよ。
"組織"の中で自分より下の人間が増えれば増えるだけ、責任や仕事が増えていく
いっそ無能に開き直れたのなら楽だろうが、それは性格上出来ない相談だ
「あぁ〜、1年中だらだらしてみてぇな」
そうすれば、また、頑張る気力も沸いてくるだろうか
君の額に銃口を当て、引き金を引こうとすると、君は蔑んだ声で言った。
「頭蓋骨の曲率を計算に入れた? あなたの銃弾は本当に私を撃ち抜けるのかしら?
失敗したら惨めで惨めで死にたくなるんじゃない? だったら、ほら、銃口の向け先を
変えてごらん。自分の腹部なら間違えずに撃ち抜けるだろうし、私も誰も助けを
呼ばないからすぐ死ねるよ?」
僕は銃を握る向きを変えた。そして君の肩に振り下ろした。何度も。何度も。
そのうち、君は動かなくなったが、僕はそれをやめなかった。
ガン。ガン。ガン。バン。幾度目かの打撃で暴発した銃は、いともたやすく僕の腹部を撃ち抜いた。
流れ出る血。暗くなる視界。ぼやける意識。
「アハアハアハハ。だから忠告したのに。私が気を失ったふりをしていることにすら気付かない、
馬鹿で無能でサイテーな男。まさか本当に自分の腹を撃ち抜くことになるなんてねー。
いやいや待てよ? それともこれが魔女の予言ってやつかしらん? アハハハハ!」
そうだ。魔女に銃なんて通用しない。魔女を殺そうとする試み自体が――
広場は、大きなわっか
きれいでにぎやか みんなぴかぴか
でもね、そのお外も
たのしいんだよ
広場の端っこ、湖のみおろせるベンチ
暗くて、静かだけど
とっても、たのしいんだよ
静けさが、懐かしくなった。
洞窟の中で美しい影絵を見ている。
光溢れる外は眩しすぎるから。
暗い水面に言葉を投げる、沈められた言葉は
いずれ過去になって、誰の目にも触れなくなるだろう。
そして最後には
全てが消える
セイジャク
暗闇に言葉を投げる。
何も帰ってこない。
沈む。
つまりは、魔女裁判のようなものなんだ。
両手両足を縛られ、全身は布にくるまれて、川や湖に投げ込まれる。
沈んで死んだら、その者が魔法を使えない証拠。
つまり、魔女ではなく無罪。
浮かんできて死ななかったら、その者は魔法を使ったに違いない。
つまり、魔女であり有罪。
それと同じなんだ。
親に虐待を受け、死んだら無罪。
死んだ子供は親に虐待されたかわいそうな子供、
その親は子供を虐待したひどい親として、
まわりのマトモな人たちは騒ぎ立てる。
親に虐待を受け、死ななかったら有罪。
親は適正なしつけをしていただけとなり、マトモな人たちは何も言わない。
子供がどれだけ訴えたところで、
『親を悪く言うのは最低だ』『本当にあなたの事を考えてくれるのは親だけだ』
『でも、親のおかげで生活できているんでしょ』
そんなマトモな人たちのマトモな言葉で、その子供は有罪にされていく。
それはしょうがないことなのだろう。
マトモな人たちから見れば、もし本当にそんな状態だったら、生きているはずがないからだ。
でもそれはある意味正しいのかもしれない。
マトモじゃない所で生きるには、マトモではいられない。
それでも生きた子供は、生きてしまった子供は、多分、マトモではない。
異常に幸せな家庭というイメージに固執したり、
将来、自分の子供に自分が受けたことを同じように繰り返したり、
親を心底嫌うようなことを言いながらソコを離れることができなかったり、
人との関わりを避け一人でひっそりと暮らすことを選んだり。
マトモじゃない環境を生き抜くためにマトモを手放した結果、
マトモな環境で生きることが難しくなってしまうのだ。
それ以前に、マトモな環境で生きたくても、マトモな環境がどんなものかわからない。
そういったものは教えられたり勉強したりすることで、できるようになるものなのだろうか?
そうやって知識として身につけ、それに従ってマトモな環境をつくったとしても破綻するのではないだろうか?
破綻せずともそれはただの作り物で、マトモな人たちから見たら違和感のある偽物なのではないか?
結局、魔女裁判を受けた者に有罪も無罪も関係ないのと同じだ。
水の中に放り込まれても、肺に空気をためて体の力を抜けば浮いて運がよければ呼吸もできる。
めちゃくちゃな家庭なら、そこから離れれば少しはマトモさを取り戻せる。
生きるためにたったそれだけのことをしただけなのに。
どうしたらいいんだろう?どうやったらいいんだろう?
自分はどうしたいんだろう?
それすらわからない。
それすらどうでもいい。
人を動かすつもりなんてないんだ
その場に踏みとどまるのがやっとの砂嵐の中、僕は象を見た。
激しい砂嵐の中、何事もないかのように座って休んでいる象を。
こどもに夢を見せるという大人が
こどもに夢を見ているだけなんだ
確かにこの胸の内側にあるもの
誰かのものじゃない、僕のもの
言葉にも形にもなってくれないそれを
歌いたいのに、歌いたいのに
他の誰かの音に、声に
寄りかかるしかないもどかしさを、情けなさを
きみにはわかってもらえるかい
心がかゆくて仕方ないこんな夜を
いくつもいくつも耐えてきた
こんなの抱えてくすぶったまま
しんでいくのは
いやだなあ
おやすみ
メリークリスマス
君の口から出るやさしい物語を、ほんとうは、たべてしまいたいとおもったんだ。
一般人にはなれない。
魔法使いになる。
5年前の自分から、手紙が届いた。
殺風景な便箋の中には、ただ一言だけ書いてあった。
「静けさ」、と。
こんなにうつくしい夜でまどろむとき、
実は今日この夜が世界の果てなんじゃないかと思うことがある
ここが時間の終点で、もう二度とは進まなくて、
あとは永遠に繰り返すエンディングの後の世界
もう何も変わらない、変えられない
そんな甘い妄想は、どうせいつものように朝焼けにかき消される
そうやってぼくの中で、何度世界が滅びただろう
どうか明けないで
結局どんなことを言ったって、内容より立ち位置次第で響きは変わっちゃうものだ
その立ち位置がよければまだしも、悪かったらどうしようもないね
なにもとどかない深海から、きみにささやきかけたい。
ぼくがつくらなければいけない。
最近ボードゲームに嵌った、シェフィもその内やりたいなって思ってる。
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